ダル　よみがえった剛速球…81球に復活手応え「やっと終わった」

パイレーツ戦の９回、ベンチでバニスター監督と笑顔のダルビッシュ（ＡＰ）

インターリーグ レンジャーズ５―２パイレーツ

（5月28日 アーリントン）
　レンジャーズ・ダルビッシュ有投手は２８日（日本時間２９日）、６５８日ぶりのメジャー登板となったパイレーツ戦を終え「今までのリハビリ登板と変わらずに落ち着いていた。力は入りましたが、そこまで緊張とかはなかった」と振り返った。昨年３月に右肘のじん帯再建手術（通称トミー・ジョン手術）を受け、昨季は全休。１４年８月９日のアストロズ戦以来となるメジャーのマウンドに立ち、５回３安打１失点で勝利投手となった。

　最速９８マイル（約１５８キロ）を３球も計測するなど、力強い速球系で押した。毎回の７奪三振。「マイナーでも球速は出ていたけど、それは信じないと自分では思っていた。しっかり出ていて、球もいっていたので良かった」とよみがえった剛速球に満足げにうなずいた。

　手術明けの右肘の状態を考慮し、当初から８５～９０球の球数制限が科せられていた。５回を終え８１球だったため、ブルペンに後を任せた。「身体はもう１イニングぐらい全然いける状態だったと思うけど。やっと終わったと思いました」と久しぶりの重圧から解放され、笑顔で振り返った。久しぶりのマウンドで、１４年７月２８日のヤンキース戦以来６７０日ぶりの白星をつかんだ。

　次回は中５日で、６月３日（日本時間４日午前９時５分開始）の本拠地でのマリナーズ戦先発が有力視される。登板を重ね、肘の状態を確認しながら、球数制限は徐々に緩和されていく見込み。