41歳・黒田 球質で劣っても…円熟の「まき餌」…槙原寛己の視点

[ 2016年4月3日 08:50 ]

<広・巨>4安打完封勝利を挙げた黒田
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セ・リーグ 広島3―0巨人

(4月2日 マツダ)
 広島・黒田は「まき餌」を効果的に使った。

 カウントを取りにいく際など、甘い球もあった。見逃した打者は「しまった。今度こそ…」と思う。打ちにいきたくなるその心理を利用し、次の球は同じコースから落としたり、変化を付ける。6回の長野や7回の坂本、ギャレットも、見逃しストライク直後のボールで内野ゴロに仕留めた。

 制球力や球質は巨人の20歳・田口の方が上だったかもしれない。41歳の黒田が上回っていたのが打者への洞察力。打ちに来ると感じた時は、ボール気味でもいいからコーナーを厳しく突く。逆に打ち気がないと察するや、ポンと簡単にストライクを取りに来るのだ。このボールが結果的に「まき餌」となった。高低、内外角。ストライクゾーンの四角に投げなくても、時には大胆に。そんな味のある投球だった。

 術中にはまった巨人打線は、5回からの中盤3イニングを11、12、7球で終了。不安の残る広島の中継ぎ陣を引っ張り出せず、黒田を最後まで投げ切らせてしまった。

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