西武ドラ10松本 硬式歴1年“しんがり指名”から下克上

[ 2016年1月19日 10:20 ]

入寮を終え、西武第2球場で汗を流すドラフト10位の松本

 西武のドラフト10位右腕・松本は「僕は異色の新人ですから」とあっけらかんと笑う。異色どころか、驚きの経歴だ。硬式での投手経験はわずか1年でプロ野球選手になってしまったのだ。

 中学、高校、大学では内野手だったが、軟式野球部を創部したばかりの医療法人養和会では強肩を買われて投手に転向した。「部員が9人で投手がいなくて、投手をやってみろと言われて。自分の中では、“ヨッシャー!”と思った。ずっと投手をやってみたかったので」。2年目の14年、全日本軟式野球大会2部で自慢の速球を武器にベスト4に導く。オフに周囲の勧めで四国IL・香川の入団テストを受けると、見事に合格した。

 ちょうど1年前に硬式球を握り、香川では最速151キロを計測。四国ILには奮い立たせてくれる存在もいた。今季から阪神に復帰した藤川だ。「高知に藤川さんが入団されて凄くビックリした。阪神ファンでしたから」。地元が兵庫県ということもあり、中学時代は何度も甲子園に足を運んだ。「阪神の“JFK”の全盛期を見ているので、憧れの存在。まさか同じリーグでプレーするとは」。四国ILでは2試合で藤川と投げ合った。

 昨年10月のドラフトでは全球団で最後となる88番目で指名を受けた。「もう25歳ですから。とにかく結果を出したい。交流戦で藤川さんと投げ合うことができれば最高ですね」。好きな言葉は「下克上」。プロは結果が全て。指名された順位は関係ない。イメージするのは「しんがり」からのサクセスストーリーだ。 (重光 晋太郎)

 ◆松本 直晃(まつもと・なおあき)1990年(平2)11月14日、兵庫県生まれの25歳。東海大翔洋(静岡)では主に三塁手で甲子園出場はなし。環太平洋大でも三塁手や遊撃手を務める。投手に転向した医療法人養和会では介護員の仕事をこなす。昨年は四国IL・香川でプレー。1メートル79、78キロ。右投げ右打ち。

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