ソフトB柳田 松中から内角打ち極意伝授 「40・40」見えた

[ 2016年1月19日 05:30 ]

グアムでの自主トレを終え帰国した柳田

 ソフトバンクの柳田悠岐外野手(27)が18日、自主トレ先のグアムから福岡空港着のUA機で帰国した。自身初の海外自主トレでは、平成唯一の3冠王で昨季限りでチームを退団した松中信彦(42)から、内角打ちの極意を伝授された。「3冠打法」を身につければ、今季掲げる「40本塁打40盗塁」のうち、本塁打部門の大台到達も現実味を増す。

 南国の日差しを浴び、真っ黒に日焼けした顔が精悍(せいかん)さを増していた。福岡に戻ってきた柳田は、開口一番「いい練習ができた」と充実したグアム自主トレを振り返った。

 オリックス・糸井との合同自主トレは今回で3年連続だが、初めて場所を海外に移したことで思わぬ収穫も手にした。昨季限りでチームを退団した松中から内角打ちの極意を教わったのだ。「最後の3日間はティー打撃で内角打ちの練習ばかりしていた」。グアムで現役続行に向けてトレーニングを積んでいた松中から「4番を目指せ」と意識を高く持つように忠告されたばかりか、技術的なアドバイスももらったという。

 右肘を抜く内角打ちの技術は球界屈指と言われた3冠王からの言葉は、日本球界初の「40本塁打40盗塁」達成に向けて心強い。「インコースをもっと打てるようにすればピッチャーも投げにくくなると思う」。強打者ゆえに厳しくなる内角攻めだが、それをはね返さなければ、相手はますます内角を攻めてくる。攻めさせないためには打つしかない。

 「バッティングをいろいろ教わり、再確認することは多かった」。グアムではティー打撃しかできなかったため「早く打ちたい。マシン打撃もしたい」と松中から伝授された打ち方を早く試したい様子。内角のさばき方が進化すれば、今季の打率・363、34本塁打、99打点、32盗塁以上の成績を残すことも十分に可能だ。

 この日の夕方には、ヤフオクドームにスパイクを取りに現れ「あしたから西戸崎(合宿所)で打つつもりです」と話した。上半身裸でトレーニングするほど暑かったグアムとは対照的に、日本はこの冬最大の寒波に見舞われた。「寒い寒い」と顔をしかめた柳田だったが、キャンプインまであと13日。グアムでの収穫をさっそく披露する。 (田中 貴久)

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