菅野 吉兆の大雪 自己最多13勝挙げた13年の新人自主トレ以来

[ 2016年1月19日 05:41 ]

雪だるまを前にポーズを取る菅野

 巨人・菅野智之投手(26)が18日、川崎市のジャイアンツ球場で自主トレを行った。16日に米ハワイから帰国したばかりのエースは、東日本を襲った大雪で新人合同自主トレが中止となる中、室内練習場で汗を流した。同球場で大雪に見舞われたのは13年1月の新人合同自主トレ以来で、同年は自己最多の13勝をマーク。3年連続となる開幕投手を目指し、「吉兆の大雪」となった。

 15センチの積雪で銀世界と化したジャイアンツ球場に車が着いた。午前8時50分。16日にハワイから帰国したばかりで、日焼けした菅野だった。車止めが雪に埋まって駐車スペースが分からない。スリップしながら車を進め、前から突っ込んだ。

 「来ると決めていたので雪だろうがなんだろうが。何とかたどり着きました」。都内の自宅から普段は40分だが、交通規制もあり1時間以上要した。球場入りした菅野は3年前を思い出した。

 13年1月14日の新人合同自主トレ。大雪のため室内練習場で行われ、練習後には雪だるまを作った。同自主トレでは98年の高橋由(現監督)、01年の阿部も大雪に見舞われていた。大成した2人を引き合いに出され、「吉兆の大雪」だと感じた右腕。「思い出しましたね。雪を見るのはあれ以来ですもん」と振り返り、「外で練習しなくていいからラッキー、とも思いました」と笑った。

 まさに吉兆だ。1年目は13勝、155奪三振で今でも自己最多。リーグ制覇を成し遂げ、日本シリーズ第6戦では前年からポストシーズンを含めて30連勝中だった楽天のエース田中(現ヤンキース)に投げ勝ち、唯一の黒星をつけた。原前監督のおい、1浪したこともあり大きな注目を集めたが、重圧を吹き飛ばした。

 3年連続開幕投手最有力で、高橋新監督の期待も大きい。この日の新人合同自主トレは中止となり、誰もいない室内練習場は気温3度。マウンドと本塁ほどの距離からキャッチボールし、カーブ、カットボールを交えて28球を投げた。肩からは蒸気が上がる。「寒いです。でも、ある程度仕上がった状態で(ハワイから)帰ってきたので、体は動く」とエースとしての自覚をにじませた。

 28日から始まる宮崎での1軍合同自主トレまでに、ブルペン入りする予定。2年目だった14年1月21日のブルペン入りに匹敵する早さだ。「コンディションを保つため守りに入るんじゃなくて、(キャンプまでに)進化できる」と雪のように白い歯をこぼした。(神田 佑)

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