マエケン 緒方新監督に開幕白星を!10年野村前監督の再現誓う

[ 2015年3月27日 05:30 ]

笑顔でマエケン体操をする前田健

セ・リーグ 広島―ヤクルト

(3月27日 マツダ)
 球界を代表する右腕が新体制の船出を飾る。2年連続5度目の開幕投手を務める広島・前田健太投手(26)が27日、マツダスタジアムで調整。初陣となる緒方孝市監督(46)に初勝利を贈る強い意思を示した。

 前田健の過去の開幕戦成績は1勝2敗。勝利は入団4年目、初の開幕投手を務めた2010年。野村前監督の就任初年度に初陣勝利をプレゼントした。

 「唯一の開幕の勝ち。あの時だけ。監督が代わって初めての試合だから、勝ちたいです」

 中日のエース・吉見と投げ合い、8回4安打1失点と好投した。

 24年ぶりの優勝を目指すチームに、そして自分に勢いを付けるため、エースは2つ目の開幕星を狙う。

 ウイニングボールは当時の選手会長・石原から野村前監督に手渡されたが、監督の計らいで前田健の元へと戻ってきた。ボールは現在、広島市内の自宅に飾られている。

 「監督の1年目で自分も初めてでしたから。あの時が一番、印象に残っていますね」

 新体制船出の日に、一体感をもう一度、チーム全員で確認する。そのために前田健は必死に右腕を振る。

 本拠地での開幕は13年ぶり。前田健にとっても初体験だが、気負いはない。まずは当日朝に自室を掃除。そしてヨーグルト、チョコレート、缶コーヒー、グミキャンデーと4種の甘味物を摂るなど多数の登板前ルーティンをこなし、大歓声渦巻くマウンドへと向かう。

 「今は高ぶりはない。当日になったら緊張や高ぶりはあると思う。1年間は長い戦いけど、開幕は特別。緊張感が違う。チーム全体にも緊張感が漂っている」

 エースは緊張を楽しみ、自らの力に変える。

続きを表示

2015年3月27日のニュース