開幕スタメン“先輩”野口善男さん「こんなに凄いのかと驚いた」

[ 2015年3月27日 05:30 ]

軽快な守備を見せる倉本

 44年前の71年。4月10日のヤクルトとの開幕戦(川崎)に、新人ながら「8番・遊撃」で先発出場した元大洋(当時、現DeNA)の野口善男さん(66)は「(ヤクルトの)松岡さんのボールの切れ、スピード…。プロの開幕投手とは、こんなに凄いのかと驚いた。ついていくのがやっとで、今でも脳裏に残っています」と当時を振り返った。

 DeNA・倉本は、球団ではその野口さん以来44年ぶりとなる、ルーキー&遊撃での開幕スタメン。相手はリーグ3連覇中の巨人と、舞台は整っている。44年前は1―2でヤクルトに逆転負け。野口さん自身も3打数ノーヒットだった。97~09年には球団取締役も務めた、遊撃スタメンの大先輩は「失敗を怖がらず、積極的にやってほしい。若い人の特権。社会人で(都市対抗の予選など)一発勝負を経験しているし、私なんかより落ち着いているでしょう」とエールを送った。

 ◆野口 善男(のぐち・よしお)1948年(昭23)5月5日、熊本県生まれの66歳。PL学園では3年春のセンバツに出場。法大では4年時に主将を務め、ベストナインを2度受賞した。70年ドラフト1位で大洋(現DeNA)に入団。プロ通算成績は447試合で打率.150、2本塁打、11打点、63盗塁。引退後は球団の運営部長、取締役などを歴任した。

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2015年3月27日のニュース