西武・田辺監督 “愛弟子”オリ中島つぶす「攻め方おのずと分かる」

[ 2015年3月27日 05:30 ]

必勝祈願で破魔矢を受け取る田辺監督

パ・リーグ 西武―オリックス

(3月27日 西武プリンス)
 愛弟子を完膚なきまでに粉砕して開幕ダッシュを決める。西武はかつてのチームの顔でもある、オリックス・中島を「キーマン」に設定。2軍打撃コーチ時代に中島を強打者へと育て上げた田辺監督は、「チームメートでもあったんだから、攻め方はおのずと分かる」と、不敵な笑みを浮かべた。

 オープン戦を視察してきたスコアラーからは、中島が開幕3連戦で8安打する力があるとみて注意報が発令された。昨年末に中島の日本球界復帰が決まった際には「インコースに弱点があるが、いやらしさもある」と分析。開幕投手・牧田は内角を突きながら幅の広い投球で対抗する。

 現在のチームの顔・中村は、すでに「先制パンチ」を食らっていた。25日に西武プリンスドームでの全体練習に参加した中島は、3年ぶりに訪れた「古巣」の駐車場で中村の車を発見。後輩の愛車のワイパーを、2本とも立てるいたずらをお見舞いした。これには5度本塁打王に輝いた主砲も「ワイパーが変になっとる。誰や!」と動揺。中島の仕業だと知ると、苦笑いを浮かべるしかなかった。

 オフに獲得を目指しながら袖にされた因縁の男。日本を離れる直前の3年間は開幕戦で計10打数5安打6打点で、10、11年には2年連続本塁打をマークしている。田辺監督はすでに映像をチェックし「オープン戦後半は打率を上げてきた。開幕に合わせてきたね」と警戒心を募らせる。スタートダッシュへ、「開幕男」の懐をえぐりまくる。

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