常総学院・荒原 史上21人目満弾!春2戦連発 パワー源は1日6食

[ 2015年3月27日 05:30 ]

<今治西・常総学院>初回、常総学院・荒原は右越え満塁本塁打を放つ

第87回センバツ高校野球第6日・2回戦 常総学院8―1今治西

(3月26日 甲子園)
 甲子園の浜風に押し戻されることなく、打球は右翼席に達した。常総学院・荒原は、走りながらその行方を追った。

 「次につなぐ気持ち。外野フライかなと思ったけど、入ってくれてよかった」。初回1死満塁。追い込まれながら内角直球を振り抜いた。1回戦の米子北(鳥取)戦に続く2戦連発。満塁本塁打はセンバツ史上21人目、茨城県勢では初だ。

 昨秋の公式戦は26打数11安打、打率・423をマークも、全て単打。冬場はパワーアップをテーマに振り込んだ。母・玉容さん(43)には3日に一度、寮に間食用の弁当やデザートを届けてもらうなど1日6食を平らげた。体重は8キロ増え81キロ。甲子園では3安打全てが長打と長距離打者に変貌した。

 誰もが認める練習の虫。波崎ボーイズでチームメートだった重田は「中学時代から誰よりもバットを振っていた」と証言する。全体練習後も居残りでフリー打撃を欠かさず、ティー打撃では100球連続で振り続ける「早振り」も行った。佐々木力監督は「追い込まれてもいいスイングができる」と目を細めた。

 8強入りは優勝した01年以来14年ぶり。準々決勝の相手は大阪桐蔭に決まった。同校OBで同じ左打者の森(現西武)に憧れる荒原は「個人的には楽しみ」。昨夏王者にも臆することなく挑む。

 ▼常総学院・木内幸男前監督(一塁側アルプスで観戦し)まぐれじゃないね。勝つような試合の流れになっている。荒原は最近は調子のムラがなくなってきた。

 ▽満塁本塁打 常総学院の荒原が2回戦の今治西戦の初回に記録。第86回大会の辻(履正社)以来、21人目。

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2015年3月27日のニュース