大谷 160キロでねじ伏せた!初回「狙い通り」3者連続三振

[ 2014年11月19日 05:30 ]

<侍ジャパン・MLB選抜>1回2死二塁、ロンゴリアを160キロの直球で三振に打ちとる侍ジャパン・大谷

日米野球第5戦 侍ジャパン1―3MLB選抜

(11月18日 札幌D)
 日本ハム・大谷翔平投手(20)が大リーグ選抜相手に、毎回の7三振を奪う剛腕ぶりを見せた。直球は最速160キロを計測し、最も対戦を楽しみにしていたヤシエル・プイグ外野手(23)には3打席で2三振を奪った。一方で、制球の乱れも目立って4回を6安打2失点(自責点0)。「二刀流」2年目の最後の登板を白星で締めくくることはできなかったが、将来への手応えと課題を手にした。侍ジャパンは3勝2敗で大リーグ選抜との対戦を終え、今大会のMVPには5試合で6安打4打点をマークしたソフトバンク・柳田悠岐外野手(26)が選ばれた。

 実に晴れやかな表情だった。日本選抜チームとして史上最年少での勝利はつかめなかった大谷だが、代わりに確かな手応えをつかんだ。

 「楽しかったです。凄く積極的に振ってくる怖さを感じた部分はあったけど、(今、自分が)持っているもので勝負ができた。走者を置いてから三振を取りたい場面で狙い通り三振を取れた」

 初回。無死一塁から「最も対戦したい打者」というキューバ出身で今季は球宴にも初選出されたプイグを151キロで空振り三振。続くナ・リーグ首位打者のモーノーを144キロの高速フォークボールで空振り三振。そして迎えた大リーグ通算184本塁打のロンゴリア。2球で追い込むと、この日最速160キロで空を斬らせた。圧巻の3者連続三振。全ての回で走者を背負ったが「勝負どころで力を入れた球で抑えることができた」。3回に2点を失った後の1死満塁の大ピンチも、サンタナ、ペレスを連続三振に仕留めて脱した。

 明確な課題も手にした。3回には、下位打線の連打で無死一、三塁とされ、アルテューベの初球がシュート回転して内角高めへ抜け、捕逸で失点。「ボールの違いもあるし、(メジャー仕様に整備した)マウンドも硬かった」と3四死球と制球に苦しんだ。国際大会ではベンチ前でのキャッチボールが禁止されているため、イニング間は室内ブルペンでキャッチボールで準備。普段と大きく違う環境で対応しきれたとは言えなかった。

 見据えるは2017年WBC。現チームでエース格のオリックス・金子や広島・前田健は将来的なメジャー移籍を視野に入れているため、昨春WBCで侍ジャパンの中にメジャーリーガーがゼロだったように招集は流動的な部分が多い。3年後には絶対的エースとして期待される20歳の青年は屈託のない笑みを浮かべて言った。「(メジャーは)まだまだ手の届かないレベルだけど、一年一年積み重ねていきたい。収穫も反省もあって、勉強になることが多かった」。
 
 強打者ぞろいの大リーグ選抜相手に投げ込んだ68球。大谷とっては何事にも変えがたい財産となった。

 ▼プイグ(ドジャース) 大谷は凄く良かった。まだ日本に来て日も浅いし、体ができていないとあの球は打てない。直球にやられたね。

 ▼エスコバル(ロイヤルズ) 大谷は非常に良かった。真っすぐはほとんど95マイル(約153キロ)以上出ていただろ?凄い投手だよ。

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