T―岡田 逆王手弾!京セラ最多3万6012人興奮MAX

[ 2014年10月13日 05:30 ]

<オ・日>執念タイ勝!8回2死一、二塁、T―岡田は逆転3ランを放ち雄叫びのガッツポーズ

パ・リーグCSファーストS第2戦 オリックス6―4日本ハム

(10月12日 京セラD)
 両手に残る確かな手応え。オリックスのT―岡田は右手で高々とバットを掲げた。1点を勝ち越された直後の8回2死一、二塁から右中間へ放った起死回生の逆転3ランは、京セラドームの5階席の壁にぶち当てた。

 「打った瞬間、完璧だった。最高でした。チームの力になれたことがうれしい」 ボールが先行し、3ボール。「待て」の指示が出ると思ったが、ベンチのサインは「打て」。「(森脇)監督が信じてくれた。何とか結果で応えたい」。気合を入れた。4球目の146キロ直球を強振してファウル。「振りが大きくなっている」とスイングを修正し、5球目の147キロを完璧に捉えた。実数発表となった05年以降、最多の3万6012人が詰め掛けた京セラドームから大歓声を浴びた。

 過去3打席は全て三振。8回は2死二塁から目の前で3番の糸井が敬遠気味に歩かされた。「走者が出た時から僕で勝負してくると思っていた」と冷静さは失わなかった。自身初出場のCSで4番を任されたが、ペーニャをケガで欠いてのことだった。「実力で勝ち取った4番じゃない」と謙遜したが、秘めるものがあった。前日敗れた悔しさから、この日午前7時半に球場入りし、早出練習で汗を流していた。

 「今後の野球人生を懸ける」と臨んだプロ9年目だった。昨オフは「巨人・辻内引退」の新聞記事を見つめ「寂しい」と漏らした。履正社時代に「浪速の四天王」と並び称された大阪桐蔭出身のライバルがユニホームを脱ぐ。自身も10年に本塁打王獲得後、成績は下降線をたどった。昨季は4本塁打。オフに減量に取り組んだ。サウナスーツを着込み、連日10キロ走った。食生活も野菜中心にし、大好きなカフェオレもやめた。104キロから98キロまで絞り込んでキャンプイン。体の切れを取り戻し、24本塁打で6年ぶりのCS進出に貢献した和製大砲はパ・リーグで唯一未勝利だったCS初白星ももたらした。

 1勝1敗とした森脇監督は言った。

 「野球は最後まで分からない。いろんなことが起こる怖さと楽しさがある」
 敗れはしたが、ソフトバンクと最後まで優勝争いを繰り広げた経験がある。ネバーギブアップ。T―岡田の一振りにオリックスの真骨頂が見えた。

 ▼オリックス宮内義彦オーナー(京セラでT―岡田の逆転3ランを見届け)積極的に(打ちに)いったのが良かったのでしょう。

 ≪逆王手は10度目≫オリックスが第2戦に勝利。04年以降のプレーオフとCSでパではオリックスが唯一未勝利だったが、これで待望の初勝利。08年の初出場からの連敗を3で止めた。POとセパCSファーストSの逆王手は10度目。過去9度のうち追い付いたチームは第3戦に2勝7敗と劣勢。逆転突破は06年ソフトバンクと09年中日の2チームだけだ。

 ≪CSチーム初本塁打≫T―岡田が8回に決勝の逆転3ラン。CSでオリックスの打者の本塁打は初めて。ポストシーズンでは96年日本シリーズ第1戦でイチローが同じく決勝弾を打って以来、18年ぶりとなった。

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