マー君からマエケン!WBC初戦ブラジル戦は沢村賞リレー

[ 2013年1月22日 06:00 ]

WBC1次ラウンド初戦の3月2日ブラジル戦に田中と前田健の2本柱起用プランが浮上

 3月開催のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に臨む侍ジャパンが、1次ラウンド初戦の3月2日ブラジル戦(ヤフードーム)に田中将大投手(24)と前田健太投手(24)の右の2本柱を起用するプランが21日、浮上した。東尾修投手総合コーチ(62)が明かした。初戦を最重要視していることに加え、同8日の2次ラウンド初戦を見据えたもの。豪華な沢村賞リレーから3連覇への道のりが始まる。

【侍ジャパン日程】

 一戦必勝を掲げる山本監督。その意思に呼応するように、東尾コーチは3連覇へのスタートとなるブラジル戦への秘策を用意していた。

 「初戦のブラジル戦は何より重要になる。田中が先発、その後に前田健をいかせることを想定している」

 既に同コーチが先発を明言している11年の沢村賞・田中から10年の沢村賞・前田健への同期リレー。2枚看板を初戦から惜しみなく投入する理由は、ブラジルへの警戒心がある。予選ラウンドでは打線に大リーガー3人を擁したパナマに連勝。映像をチェックした山本監督も「投手は150キロ近く投げていたし、打線もパンチ力がある」と話す。さらに同国の予備登録メンバーに16歳ながら150キロを投げる左腕ルイス・ゴハラら新加入の選手がいることも判明。不気味さは増している。

 国際大会初戦は重圧もかかる。「初戦は緊張感も伴うかもしれない。すぐに得点できないことも考えないといけない」と山本監督。前回09年大会も初戦の中国戦は4―0と決して楽勝ではなかった。まずはキッチリと勝利を手にすることで、チーム内に落ち着きを取り戻すことができる。

 球数制限があるため、田中が回の途中で降板した場合は中継ぎを挟み、新しい回からの登板となる可能性もある。前田健は昨季1~3回の被打率は・190で、4~6回の・236と比べて良く、立ち上がりに不安はない。公式戦での救援経験は、1軍初登板を果たしたプロ2年目の08年5月16日の巨人戦(東京ドーム)で1度あるだけだが、東尾コーチは「制球力もあるし、安心して見ていられる。中継ぎを挟んで5回以降ということもある」。前田健の先発が有力視された同3日の中国戦は先発以降は細かい継投、同6日のキューバ戦は内海、杉内のベテラン左腕2人がスタンバイすることになりそうだ。

 同時起用には、3月8日の2次ラウンド初戦を見据えた意図もある。韓国、台湾、オーストラリアのどこが相手でも厳しい戦いが予想される上、直前まで相手は分からない。ブラジル戦にダブル投入することで、田中、前田健を中5日という万全の状態で8日に備えさせることが可能となる。

 09年の前回大会は松坂、ダルビッシュ、岩隈の3枚看板を軸に投手起用構想を立てたが、今回は違う。「宮崎合宿中に個々の特長を見極めて適材適所で起用したい」と東尾コーチ。変幻自在な投手起用も、3連覇へのカギを握る。

 ≪WBC初戦VTR≫

 ◇第1回WBC1次ラウンドA組
 (06年3月3日 東京ドーム)
日 本 011 043 27─18
中 国 000 200 00─2
 (8回規定によりコールド)
 (日)○上原、清水―里崎、谷繁
 [本]西岡、福留、多村(日)王偉(中)

 2―0の4回、先発の上原が王偉に2ランを浴び同点に。それでも直後の5回に西岡の3ランで勝ち越し、以降は打線が爆発して8回コールド勝ち。上原は5回を7安打2失点でしのぎ2番手の清水が8回までの3イニングを完全に抑えた。

 ◇第2回WBC1次ラウンドA組
 (09年3月5日 東京ドーム)
中 国 000 000 000─0
 003 001 00X─4
日 本
 (日)○ダルビッシュ、涌井、山口、田中、馬原、藤川―城島、阿部
 [本]村田(日)

 日本は3回に村田の2ランなどで3点を先制。先発ダルビッシュは4回を無安打無失点1四球とほぼ完璧な内容で次戦以降をにらみ46球で降板。5回以降は涌井、山口、田中、馬原、藤川とつなぎ、計6人で無失点リレーを完成させた。

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