JX―ENEOSの2冠けん引 大城“プロ入り必ず”

[ 2012年12月13日 06:00 ]

<2012年度社会人野球表彰>ミス日本「海の日」の増田麻美さんと笑顔で握手する大城

 2012年度社会人野球表彰(主催・日本野球連盟、共催・スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社、協賛・シチズン時計)の授賞式が12日、東京都千代田区のKKRホテル東京で行われた。今夏の都市対抗で最高殊勲選手にあたる橋戸賞、秋の日本選手権でも最高殊勲選手を獲得したJX―ENEOSの大城基志投手(25)が、ベストナインを初受賞。社会人4年目となる来季も、プロ入りを狙うことを宣言した。

 最高の一年を送った大城だが、既に視線は来季に向けていた。「プロはまだ諦めたわけではない。しっかり頑張った結果、指名されればいい」。授賞式を盛り上げたミス日本「海の日」の増田麻美さんとの記念撮影では終始頬が緩みっぱなしだったが、このときばかりは真剣な表情だった。

 プロからの指名が解禁となった社会人2年目の昨秋ドラフトは、直前に行われた都市対抗初戦の王子製紙戦(現王子)で、3回1/3で5失点KOとアピールできずに指名漏れ。今年は都市対抗の橋戸賞と日本選手権でMVPを獲得。同一年のW受賞は史上初の快挙だったが、今秋ドラフトでも指名はなかった。「悔しさはあった。でも、次に向かって進んでいるので」と来季に向け必死で気持ちを切り替えた。

 今季の飛躍につながった言葉がある。昨秋の都市対抗後、雑誌で「来季の柱は誰になるか分からない」との大久保秀昭監督の言葉を発見。それを見た大城は「見返してやろうと思った」と今季の活躍につなげた。今年と同じような結果を残し、来季こそ、3度目の挑戦でプロ入りを実現させる。

 ◆大城 基志(おおしろ・もとし)1987年(昭62)8月20日、沖縄県生まれの25歳。小1から野球を始め、宜野座中では軟式野球部に所属。宜野座では3年夏に沖縄大会8強。名桜大を経て、JX―ENEOSでは1年目から公式戦デビュー。日本が5連覇を達成したアジア選手権では日本代表入りした。1メートル72、65キロ。左投げ左打ち。

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