Wストッパー解体!?平野「希望通り」で一発更改も岸田は…

[ 2012年12月13日 06:00 ]

3000万円増を勝ち取り笑顔で引き揚げるオリックス・平野

 オリックスの契約更改交渉が12日に行われ、岸田護投手(31)が400万円減の年俸1億600万円、平野佳寿投手(28)が3000万円増の年俸1億5000万円(ともに推定)でサイン。岡田オリックスの3年間“勝利の方程式”を担ったWストッパーの明暗が分かれた。

 9月上旬に右足内転筋を痛め1カ月戦列を離れた守護神・岸田はわずかとはいえダウン。岸田に代わり終盤戦の守護神を務めた平野は3年連続60試合以上登板、80イニング前後の投球回数も評価され「希望通りの額」(平野)での一発更改となった。

 それとともに来季のポジションについても微妙な立場が浮き彫りになった。「セットアッパーかクローザーいずれにしても終盤のイニングを任されると思う」と話した平野に対して、岸田は「先発と言われてもいいように体力面の強化といろいろな変化球を投げられるように練習していきたい」とコンビ解体の可能性を示唆した。

 森脇監督は秋季練習・キャンプでは来季の勝利の方程式について具体的な構想を明らかにしていなかったが、チームの「変化」を掲げているだけに思い切った投手陣再編に着手する可能性はないとは言い切れない。岸田は09年に先発で10勝(4敗)と実績もあり、指揮官の決断次第でオリックス投手陣体制が大きく変貌する。

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2012年12月13日のニュース