松坂から継承…侍ジャパンの背番号「18」は巨人・杉内

[ 2012年12月13日 06:00 ]

18番は杉内がゲット!09年のWBCの練習でともに汗を流す(左から)杉内、松坂、田中

 来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する侍ジャパンの代表候補、巨人の杉内俊哉投手(32)が背番号18を付けることが12日、分かった。球界関係者が「現在、背番号の調整中だが、18については杉内が付けることになる」と明かした。過去2大会連続でMVPに輝いた松坂(レッドソックスからFA)が付けていた「エース背番」を同じ80年生まれの同期生が継承する。

 背番号18は杉内以外にも所属球団で楽天・田中、広島・前田健、西武・涌井がつける「激戦番号」となっていた。杉内はWBCに過去2大会連続で出場。特に前回09年は5試合で6回1/3を無安打、防御率0・00で連覇に貢献した。代表では年功序列が通例であることに加え、WBCでの実績も踏まえ、18を託された。過去2大会はソフトバンク時代の47で出場していた。

 杉内は今月3日に「付けられるなら(18を)付けたいけど、チームの事情もあるし、こだわりはない」と話していた。だが、「日の丸は特別。自分を成長させてくれるし、自分への挑戦でもある」とWBC出場へ向けた思いは人一倍強い。違和感を抱える左肩の回復へ向け、この日出発した巨人の優勝旅行も辞退。近日中にキャッチボールも再開する予定だ。

 山本監督も杉内について「熱い思いが伝わってくるし、心強い。彼は前回のWBCでも完璧だった。焦らず普段の調整を進める中で、状態を上げてもらいたい」と大きな期待を寄せる。田中、前田健の両右腕が先発の軸となるが、国際大会での経験が豊富な左腕の安定感は大会3連覇を目指す日本に欠かせない。

 代表候補34選手の背番号は年内にも確定、来年1月に正式発表される。

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2012年12月13日のニュース