古巣・広島からも惜しむ声 東出「FAの時、悩み切った表情だった」

[ 2012年9月13日 11:18 ]

 古巣広島の野村監督は、阪神・金本の引退を「彼の野球人生で大きな決断。お疲れさまと言いたい。寂しくなるね」と惜しんだ。広島の看板選手として、11年間一緒に汗を流した仲。入団当時からの努力を知るだけに「あの年齢でもアレだけバットが振れている。衰えを感じたことはない」とし、戦友にあらためて敬意を示した。

 緒方野手総合コーチは金本の広島在籍時代を懐かしんだ。「成績はとんでもなく大選手だけど、自分の中では同じチームで本当にいいライバル。心強いチームメートだった」。ともに強打の外野手。同コーチの09年10月の引退試合には金本も駆けつけた。「来年もプレーすると思っていた。寂しい」と残念がった。

 引退を惜しむ声は現役選手からも挙がった。選手会長の東出は「あんなにスゴい選手なのに、よく面倒を見てくれる。FAで移籍する時、悩み切った表情だったのが印象に残ります」と語った。エースの前田健は「ボクは“金本さんから空振り三振を取りたい”と言って入団した。直球で見逃し三振を取った時はスゴくうれしかった。対戦を楽しみしていたので寂しいです」と話していた。

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2012年9月13日のニュース