小久保 指導者でも解説者でもない第2の人生へ

[ 2012年8月15日 08:09 ]

パ・リーグ ソフトバンク1-3ロッテ

(8月14日 ヤフーD)
 14日のロッテ戦後、今季限りでの引退を表明したソフトバンクの小久保。急きょ開かれた会見では「フリー打撃でもボールが飛ばなくなった」と明かし、パワーの衰えを引退の理由に挙げた。

 「控えになってまで現役にこだわろうとは思わんよ。引退してからやりたいことはたくさんあるからね」。2000安打到達間際に聞いた小久保の言葉に驚いた。同時に興味を持った。成功したプロ野球選手の第二の人生は指導者かテレビ解説者。どちらを選択するのか。だがこの男の見ている未来は違った。「引退後1年は何もやるつもりはないよ」。

 やりたいことの一つは自叙伝の出版。これまでもオファーはあった。だが現役では執筆時間は限られ、かといってゴーストライターを使う気はなかった。それでも準備は進めていた。コピーライター・糸井重里氏が開発し、1日1ページの余白がある「ほぼ日手帳」に日々、感じたことや起こった出来事を記録してきた。「これでいつでも書ける」。残り43試合。リーグ3連覇、シリーズ連覇のエピローグをつづるための最後の一踏ん張りが待っている。

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2012年8月15日のニュース