関東一25年ぶり4強!伊藤 千金決勝三塁打!

[ 2012年4月2日 06:00 ]

<横浜・関東一>9回表1死一、二塁で左中間適時三塁打を放つ伊藤、投手・柳

センバツ準々決勝 関東一4-2横浜

(4月1日 甲子園)
 三塁ベースに滑り込んだ関東一の伊藤は右腕を突き上げた。同点の9回1死一、二塁から左中間を破る決勝の2点三塁打。チームを25年ぶりの4強に導き「ガッツポーズはいつもはしないけど、無意識でやっていました」と興奮気味に振り返った。

 昨秋は4番を務めたが、打率・192と低迷した。冬場には低いライナーを打ち返すことをテーマとし「暇な時間があれば振っていました」。今大会は6番だった1回戦で2安打を放ち、2回戦から5番に昇格。大舞台で結果を出し「チームが勝てれば打順は何番でもいいです」と喜んでいた。

 先制点をもたらしたのは、4番のバットだ。4回、秋山は内角球を引っ張り、右翼席へ2ラン。「打った瞬間、感触はありました。公式戦1号。通算4本目です」と笑顔を見せた。好きな言葉は「親孝行」。女手一つで育ててくれた母・凡子さん(40)からは甲子園入りする前に「翔太ならできるから頑張って」と書かれた手紙をもらった。2人の妹からもメッセージが添えてあった。「“小学校の校長先生が甲子園の土を欲しがっているので、甲子園の土が欲しい”と書いてありました」。その手紙をバッグに忍ばせていた。

 9回の突破口を開いたのは3番・木内主将の中前打。クリーンアップの3連打で試合を決め、米沢貴光監督は「キャプテン(木内)が安打を打ってくれたのが大きい」と称えた。智弁学園(奈良)に続き、全国レベルの強豪を撃破。伊藤は「優勝したいなという気持ちはあります」と頂点を見据えた。

 ≪関東・東京勢が2校4強入りするのは4季連続≫高崎健康福祉大高崎(群馬)に続き、関東一もベスト4に進出。関東・東京勢が2校4強入りするのは一昨年夏から4季連続となった。甲子園で優勝経験があるのは夏2度制覇の大阪桐蔭だけ。

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2012年4月2日のニュース