城島 7打席目でホッ…今季初スタメン 守備でも貢献

[ 2012年4月2日 07:55 ]

セ・リーグ 阪神2―6DeNA

(4月2日 京セラD)
 阪神・城島のバットから待望の快音が響いた。6点ビハインドの7回。無死で迎えた第3打席でDeNA先発・三浦の125キロのフォークをとらえ中前に運んだ。

 「まず1本。早いに越したことはないから」。クリーンヒットとはいかなかったが、今季7打席目にして生まれた初安打に百戦錬磨の城島もホッと一息ついた。

 この1本の意味も大きかった。三浦の前に6回まで3安打と打線が沈黙する中で先頭打者として出塁。直後に飛び出した金本の2ランをきっちりとお膳立てした。

 開幕後2試合はブラゼルにスタメンを譲っていたが、この日は「5番・一塁」で今季初めてスタメンに名を連ねた。慣れない代打での出番にも「ボールは見えているから」と状態の良さをアピールしていたが、その通り有言実行の一打で存在感を見せつけた。

 悔やんだのは8回1死一、二塁で迎えた第4打席だ。「最後がね。良いところに投げられた。できればファウルで粘りたかったんですけどね」。加賀の直球に詰まらされ三ゴロ併殺打に倒れた。

 それでも守備ではこの日も新井の一塁へのショートバウンド送球をきっちり処理するなど、守りでもチームに貢献。「新井さんがボールを持った時点で(ショートバウンドは)想定内ですから」と笑ったが、最後は「野手にエラーを付けさせないのも僕の仕事ですから」と一塁手としての“自負”を口にした。

 体調不良で31日の試合を途中交代したブラゼルの状態が万全ではないため、城島の出場機会はおのずと増してくる。野球に飢えた背番号2の輝きが一段と増してきた。

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2012年4月2日のニュース