試行錯誤 中日・和田「僕が仕事をしないと優勝というものは見えてこない」

[ 2012年2月21日 08:54 ]

 昨季は打撃不振に終わった中日の和田は「一年一年感覚が違う。シーズン中も徐々に変わる。違う感覚を見つけていかないといけない」と、理想のスイングを求めて試行錯誤を続ける。

 「開幕から終わりまで同じような悩みに苦しんだ」という昨季は打撃フォーム改造に失敗、極度のスランプで9月には2軍落ちも経験した。4年連続3割以上だった打率は2割3分2厘に落ち、12本塁打、54打点も中日移籍後で最低だった。

 低反発の統一球への対応が課題の一つ。「ヘッドスピードを上げていかないと統一球は打てない。一番は振ること」と言う。キャンプでは球団が特注した、同じ大きさで重さが通常の2倍近い300グラムの球を打ち込む。

 オフから社会人時代以来というウエートトレーニングも行い、例年以上に体幹強化に力を入れた。陸上女子短距離の福島千里らも使う、ベルト状の器具での運動で胴体部分を鍛え、力を効率良くバットに伝える体作りに励んでいる。

 県岐阜商高の大先輩、高木新監督の下でリーグ3連覇を目指す。6月に40歳となる和田は「僕が仕事をしないと優勝というものは見えてこない」と、人一倍の責任感でシーズンを見据える。

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2012年2月21日のニュース