新井が由規が内海が…全球場で募金活動

[ 2011年4月3日 06:00 ]

試合前にメッセージを読み上げる阪神・新井。左は横浜・新沼

 ▽横浜スタジアム=試合前のグラウンドで、新井が阪神ナインを代表して「野球には人を元気にする力があるとファンの皆さんに教えられることがあります」とメッセージ。被災した宮城県石巻市出身の横浜・新沼選手会長も「5年、10年と被災地の方を忘れずに思い続けることが大切」と訴えた。

 ▽京セラドーム=ロッテは本拠地・千葉でも旭市、浦安市などが被災。選手会長のサブローは「(千葉では)試合がなくてこういう活動ができなかった。少しでも被災者の方の元気、笑顔が戻るよう頑張りたい」。オリックス選手会長の岸田は「日本に元気が出ることを信じて頑張りたい」と誓った。

 ▽ナゴヤドーム=茨城県鉾田市出身の東野ら巨人の16選手が球場前で中日の選手らと30分間の募金活動に参加した。選手会長の内海は「サッカー(チャリティーマッチ)がすごく盛り上がっていたので野球も負けないように頑張っていきたい。みんなの気持ちは一つです」と語った。

 ▽神宮球場=宮城県仙台市出身の由規が正面入り口で募金活動に参加した。午前11時から小川監督、石川、青木や広島の選手らと約1時間、募金を手に長蛇の列をなすファンに笑顔で応えた。「広島の選手と一緒にやれたのは僕らもうれしい」と話していた。

 ▽皇子山球場=西武の渡辺監督と5選手が試合前にJR東日本東北出身のソフトバンク・摂津らと募金活動。渡辺監督は「被災地は復興に向けて大変だと思う。ご冥福を祈るとともに野球を通じて元気づけられれば」と語った。プロ野球の試合が少ない滋賀県の球場だけにファンは間近で接する機会を楽しんだ。

 ≪コミッショナー感謝≫加藤良三コミッショナーが横浜―阪神の復興支援試合が行われた横浜スタジアムを訪れた。試合前はグラウンド上で選手、ファンとともに被災地へ黙とうをささげ、その後は試合も観戦。帰り際に「チャリティー試合に非常に多くの方が入ってもらい、募金にも長蛇の列をつくっていただいて、ありがたい」と感謝し、今後について「被災地や福島原発も含めて救援に当たっている人がいる中、私たちにできることは何でもやっていきたい」と語った。

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