斎藤&田中、愛のタッグ…2人で1つの募金箱

[ 2011年4月3日 06:00 ]

<日・楽>試合前に募金活動を行った田中(左)と斎藤は笑顔

慈善試合 日本ハム4―1楽天

(4月2日 札幌ドーム)
 東日本大震災の復興支援を目的とした慈善試合が2日、全国6球場に5万人を集めて行われた。試合前には募金活動が行われ、各球団の選手会長があいさつ。半旗が掲げられ選手は左肩に喪章を着けてプレーした。札幌ドームでは楽天・田中将大投手(22)と日本ハムのドラフト1位・斎藤佑樹投手(22=早大)が募金活動でタッグを組んだ。慈善試合は3日も行われ、経費を引いた収益全てが義援金として寄付される。

 雪の舞う北の大地で熱い思いが重なった。田中と斎藤が2人で持ち合った募金箱。「2人で1つの小さな箱を持って、なんかおかしくない?」。田中の問い掛けにほほ笑む斎藤。そして2人は必死に呼び掛け、約1500人並んだファンも義援金を託した。札幌に縁深い強力タッグ。斎藤が「2人が協力して、たくさんの人に来てもらってありがたい」と話せば、田中も「2人でやることで注目されて支援の輪が広がっていけばいい」と今後も支援活動を率先していくことを誓った。

 06年夏の甲子園決勝で再試合まで演じ、日本中を沸かせた両雄。駒大苫小牧のエースとして奮闘した田中は準優勝に終わったものの、北海道民の心をわしづかみにした。あれから5年。斎藤は日本ハムのドラフト1位右腕となり、田中は「仙台の顔」となった。それでもマー君の人気は、斎藤を「北海道の人に愛されているんだなと感じた」と驚かせるほど。プロの先輩の風格を見せつけた田中も「北海道はビジターだけど特別な場所。たくさん声援をもらって、帰ってきたと思えるし元気をもらっています」と第二の故郷に感謝した。

 2月27日オープン戦(名護)以来の再会。「話した内容?近況報告ですよ」と2人は口をそろえたが「震災があってからどうだった?」と斎藤が気遣い、田中が「仙台に一度も帰っていない」と答える場面もあった。田中は2人が日本中を熱くした甲子園で行われる4・15オリックス戦に今季初登板する。さらに仙台での開幕となる29日オリックス戦(Kスタ宮城)の登板も内定しており、熱き投球で地元ファンを勇気づける。

 被災者を招待するプランもあり「今シーズンは特別なシーズン。こういう活動も続けていきたいし、シーズンでも結果を出さないといけない」と田中。88年生まれの両雄が支援で、野球で、球界を引っ張る。

 ≪斎藤3日、3度目登板≫斎藤は3日の楽天戦(札幌ドーム)で3度目の先発マウンドに上がる。6回85球がめどだが「今は1回1回全力でいけるところまでいきます。打者を見て観察して持っている力を出し切りたい」と気を引き締めた。楽天の先発は立大出身の戸村。六大学リーグでもしのぎを削ったライバルだけに「自分も知っている相手なのでまたこうやって対戦できてうれしい」と再戦を楽しみにしていた。

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