史上初満塁弾2発!東海大相模21安打16点王手

[ 2011年4月3日 06:00 ]

<履正社・東海大相模>4回2死満塁、森下は左越えに満塁本塁打を放つ

第83回選抜高校野球 東海大相模16―2履正社

(4月2日 甲子園)
 第83回選抜高校野球は11日目、準決勝2試合が行われた。第2試合は11年ぶり2度目の優勝を狙う東海大相模(神奈川)が、春夏通じて史上初となる2本の満塁本塁打と今大会2度目の20安打超え(21安打)で履正社(大阪)を圧倒。昨夏に続いて2季連続で決勝に駒を進めた。第1試合は九州国際大付(福岡)が、昨秋神宮大会王者の日大三(東京)に9―2で打ち勝って初の決勝進出を決めた。決勝は3日、午後0時半から行われる。

 鮮やかな2本のアーチに、3万6000人の観衆がどよめいた。4回2死満塁から6番・森下が左翼ポール際へ放物線を描くと、7回2死満塁では3番・田中が右翼席へ。春夏通じて、長い甲子園の歴史でも初となる1試合2本のグランドスラム。「どんな球でも食らいつこうと。感触は何もなかった」と森下が公式戦初本塁打に目を丸くすれば、田中は「積極的にいけたのがいい結果を生んだ」と声を弾ませた。

 ともに6打点。しかし、たどってきた道のりは対照的だ。「自分がここでプレーするのは想像できなかった」――。森下は昨年の春夏の甲子園はスタンド観戦。昨秋の神奈川県大会もベンチ外だった。それでも1日1000スイングを欠かさないなど野球に取り組む姿勢を門馬敬治監督に評価され、11月の関東大会で公式戦初出場。4試合で12打数6安打と結果を残し、昨秋の背番号13は今大会から5に変わった。

 小学校時代の模擬試験の会場が東海大相模だったことがきっかけで、野球部でのプレーを夢見た。そのために東海大相模中に入学したほど。縦じまのユニホームへの強いあこがれ。中学時代の恩師からは、内気な性格を心配されて強豪校への入部を反対された。そんな森下が大観衆の前で大仕事をやってのけた。

 一方の田中は昨年の甲子園でも主軸として活躍。しかし今大会はこの試合まで10打数2安打と不振が続いた。参考にしたのは昨夏決勝で敗れた興南(沖縄)の打線。「振っていく姿勢が凄かった。積極的に打つことをまねた。受けて立つのではなく、攻めに攻めた」と、4本全てが追い込まれる前に打ったもの。先発全員21安打のうちでも14本が2ストライクの前に打つなど、ライバルから学んだ教訓を生かした。

 これで4試合で60安打40得点。門馬監督は「僕は信じることしかできない。一生懸命、頑張った子が結果を残してうれしい」と感無量の表情だ。「うちの身上のアグレッシブ・ベースボールを貫くだけ」と田中。あと1つ。昨夏につかめなかった栄冠へ、東海大相模の勢いはもう止まらない。

 ▼東海大相模・近藤(2試合連続で先発。8回2失点と好投)バックの守備が良かったので安心して投げられた。この勢いで(決勝戦も)勝ちたいです。

 ≪過去神奈川6勝2敗≫春、夏を通じて神奈川―福岡の顔合わせは過去8試合で、神奈川の通算6勝2敗。昨春は東海大相模が1回戦で自由ケ丘に敗れている。

 また、東海大相模は優勝した00年以来、11年ぶり4度目の決勝進出。昨夏も準優勝しており、学年が代わる夏→春の2季連続決勝進出は83年夏、84年春のPL学園以来、史上8校目。

 4回に森下が、7回に田中が満塁本塁打。センバツ史上18、19人目。1試合のチーム満塁本塁打2本は春夏通じて史上初。同一大会で2本打ったチームもない。また打線は大垣日大との2回戦(20安打)に続き21安打と爆発。1大会2度の20安打超えもセンバツ史上初。

続きを表示

この記事のフォト

「第101回(2019年)全国高校野球選手権」特集記事

「稲村亜美」特集記事

2011年4月3日のニュース