来秋ドラ1候補2投手に阪神スカウト「今でも1軍ローテでやれる」

[ 2010年7月27日 06:00 ]

試合終了後、榎本監督のインタビューを聞き、笑顔を見せる大学日本代表の(左から)斎藤、菅野、藤岡の投手陣

 【大学日本代表0―4NPBフレッシュ選抜】第5回世界大学野球選手権(30日開幕、神宮など)の壮行試合、大学日本代表―NPBフレッシュ選抜の一戦が26日、東京ドームで行われた。

【世界大学野球壮行試合


 大学日本代表は先発の東洋大・藤岡貴裕投手(3年)が5回を1安打無失点6奪三振と好投すれば、9回には東海大・菅野智之投手(3年)が最速154キロをマーク。試合は0―4で敗れたが、来年のドラフト候補2人が観衆を沸かせた。大学日本代表は30日に神宮球場で韓国と予選リーグの初戦を戦う。
 来年のドラフト候補の2人が2万3032人の観客に強烈な印象を残した。まずは先発の藤岡が、5回を内野安打1本に抑え無失点。しかも毎回の6奪三振に加え、外野への飛球はゼロ。2軍主体とはいえ、プロ相手に内野の頭さえ越させなかった。「5回をしっかり抑えられたので次のキュー、いや次の試合に臨みたいです」。降板直後は思わず8月1日のキューバ戦の先発予定まで口をすべらせたが、圧巻の投球内容に阪神の菊地東日本統括スカウトは「今でも1軍のローテで十分回れる」と絶賛した。

 一方、9回に登板した巨人原監督のおい、菅野も魅せた。自己最速タイの154キロをマークし2者連続三振締め。「東京ドームは一番投げやすいマウンド。観客の方を喜ばせたいと思って投げました」と堂々と話した。

 観客やスカウトのお目当てだった今秋ドラフト1位候補の早大・斎藤、大石や中大・沢村は登板しなかったが、それを補ってあまりある投手陣の快投。悲願の初優勝に向け、層の厚さを証明した。

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2010年7月27日のニュース