巨人２位転落、投手陣が崩れる…

　【巨人３－１０中日】惨敗だった。巨人は攻守ともにいいところなく中日に敗れ、５月２日以来の２位に転落した。

　このところおなじみの負け方が繰り返された。先発が早々に崩れてリードを許し、試合を壊す。この日はゴンザレスが３―３の五回２死から乱れた。大島の左前打の後、森野には甘い直球を右翼席へ運ばれる。さらにブランコ、和田に連打を許して降板。後を受けた星野も連打を浴びた。原監督は「先発がああいう状況になると、試合がいい方向にいかない」と嘆くしかなかった。
　打線も悪い流れに飲み込まれる。三回までは失点をすぐに取り返していたが、四回以降は淡泊な攻撃の繰り返しで三塁も踏めず。中日のチェンに、八回まですいすいと投げきられてしまった。
　阪神に首位を明け渡し、３位中日にも２ゲーム差と詰め寄られた。後半戦を前に、原監督は「いい線引きをしてスタートを切りたい」と話していたが、前半戦からの悪い流れを断ち切れていないことが浮き彫りになった。今後に不安を残す重苦しい１敗で、巨人の後半戦が始まった。