兄の“敵討ち”だ!大城ツインズが慶応に雪辱

[ 2010年7月27日 06:00 ]

<東海大相模・慶応>5回、右越え本塁打を放ち、門馬監督(右から2人目)らナインに迎えられる東海大相模・大城建二(左)

 【神奈川・東海大相模6―2慶応】3人分の思いをバットに乗せた。東海大相模の兄・大城建二、弟・卓三(たくみ)の双子の兄弟が2人で4安打4打点。建二は2年前の雪辱をまず喜んだ。

 「(2歳上の)兄貴が決勝で負けた相手だったのでリベンジできてよかった。2年前は9回から逆転されたし1点の重みを感じた。最後まで気持ちを切らないようにしました」
 2年前の08年7月27日、北神奈川大会決勝。現巨人の大田もいたチームは慶応に延長13回6―9で敗れた。先発して11回6失点したエースの大城昌士(東海大2年)は2人の兄。24日の5回戦・鎌倉学園戦(平塚)に駆けつけ「激励してくれた」(建二)という兄が味わった悔しさを晴らした。

 7番一塁の建二が1点を追う5回、公式戦初本塁打となる右越え同点ソロ。7回、1点を勝ち越しなおも1死二塁から中前適時打するなど、3安打2打点と爆発した。4番捕手の卓三も、8回に右翼線2点二塁打。守備では「球が来ていなかったけど、要所を締められた」とエース一二三を好リードした。

 2人は沖縄の首里中出身で、ひと足先に甲子園出場を決めた興南・島袋とも対戦経験がある。昌士が東海大相模に進んでいたことで入学を決めた。今春のセンバツでは建二は故障、卓三は試合出場も右ひじ痛を抱え万全ではなかった。神奈川経由、甲子園行き。沖縄発のツインズの旅は、あと2勝で実現する。

 ▼巨人・大田 うれしい。大城兄弟とは一緒にやっていたので。リベンジ?そうですね。(エースの一二三には)電話で「適当に投げろ」と言った。力みもなく投げていたと思うので、次もいい投球をしてくれそうですね。

 

続きを表示

2010年7月27日のニュース