阪神 快勝で5月2日以来の単独首位に

[ 2010年7月27日 21:34 ]

8回、ブラゼル(手前)の本塁打に沸くライトスタンドの阪神ファン

 【阪神5-2横浜】スタンリッジの小気味のいい投球に支えられ、阪神がついに5月2日以来の首位に立った。それでもこの時期、順位にはこだわらないと言い続けてきた真弓監督のスタンスは変わらない。「同じ戦い方をしていくしかない。中日も調子を上げてきている。順位に関係なく一戦一戦やっていく」と抑揚なく言った。

 少々の点差ならものともしない打線。先発がしっかりと試合をつくれば勝機は自然と広がる。右腕は切れのある変化球を武器に7回を3安打1失点と上々の出来。米国時代を通じて自己最多という11奪三振に「ストライクが先行できた。ファーストストライクを取るのは三振を取る上で大きな鍵」と胸を張った。
 そして穴のない打線がこれに応える。同点の六回に先頭の平野が中前打で出塁。調子が下降気味のマートンは三振に倒れたものの、1死二塁から新井が変化球を左前に打ち返して勝ち越し。金本が2死から二塁打で好機を広げた後に、城島が中前にはじき返して2者をかえした。
 これには指揮官も「後半戦のスタートもうまく滑りだしたいと思っていたので良かった」と満足そう。秋に笑うためにはいかに頼りになる先発をそろえられるか。勝負のかかる後半戦の初戦を、まずは理想的な展開でものにした。

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2010年7月27日のニュース