無安打無得点投球と満塁本塁打 6回に天国と地獄の道が分かれた 

[ 2010年7月27日 12:44 ]

 【レイズ5―0タイガース】ふらふらと上がった打球が右翼手のグラブに収まると、両腕を突き上げた。「9回は自分にずっと言い聞かせていたんだ。とにかく最後まで投げ切れ。最後まで攻めろ、と」。球団史上初のノーヒットノーランを達成したガーザは、すぐナインにもみくちゃにされた。

 相手先発シェルツァーも6回途中まで無安打と、史上まれに見る投げ合いだった。それでも6回2死からの初ヒットが満塁本塁打で、一気に4点の援護を得た。強い当たりを好守で救われた場面もいくつかあり「野手に何度も良いプレーをしてもらった。いい条件がそろった」とバックへの感謝を忘れなかった。
 メキシコ系米国人のガーザはメジャー5年目。ツインズからレイズに移籍した08年に11勝し、リーグ優勝決定シリーズでは最優秀選手(MVP)に輝いた。昨季は8勝止まりながら初めて投球回が200に達するなど、先発の軸を担ってきた。
 今季は好不調の波が激しく、5日に3回4失点と崩れ、2日後に救援登板してセーブを挙げたことも。大事な戦いが続くシーズン終盤に向け、復調を示す快投となった。(共同)

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2010年7月27日のニュース