いきなり首位対決!長野が岸と「夜王対決」

[ 2010年5月11日 06:00 ]

巨人打線爆発のカギを握っている新人の長野

 巨人のキーマンは長野だ!プロ野球は、12日から「日本生命セ・パ交流戦」に突入。貯金12で首位を快走する巨人は、同じくパ・リーグ首位の西武と対戦する。西武の初戦先発は08年の日本シリーズや昨年の対戦で抑え込まれた岸孝之投手(25)が有力。チームは過去3敗を喫している天敵だが、苦手意識を持っていない新人・長野久義外野手(25)が打線爆発のカギを握っている。

 何度も苦しめられてきたが今年は違う。交流戦では岸をはじめ、パ・リーグの好投手との対戦が控えるが「初対戦でも特に意識はしていない」と長野。天敵にリベンジする構えを見せた。

 チームは岸と08年の日本シリーズで2試合対戦して2敗。14回2/3で無得点に抑えられ日本一もかなわなかった。昨年5月31日(西武ドーム)も7回まで2点しか奪えず、サヨナラ負けを喫した。だが、苦手意識を持っていない長野は別だ。1年目は初対戦の投手が多く打者は不利だが、4月上旬から先発に定着して打率・298、3本塁打。巨人ナインは岸の縦に割れるカーブに苦しめられたが、長野は変化球に強いのも強みだ。今季31安打のうち19安打が変化球。ミート能力が高く、縦の変化にも対応できる。

 岸はナイターで今季5勝無敗と無類の強さを誇るが、長野もナイターでは打率・358、2本塁打と「夜王対決」も負けていない。常々「同じ年の選手は気になる」と話しており、同期生にはライバル意識も持っている。心身共にハードなプロ生活も、体重は開幕から80キロ台をキープ。「右方向への打球が調子のバロメーター」と話しているが、8日の横浜戦(新潟)で三浦から右翼席に決勝弾を放つなど打撃も好調を維持している。

 12日は「8番・中堅」での出場が濃厚だが、DH制が使える交流戦では起用法の幅も広がる。パの本拠地で右投手の時は1番・坂本につなぐ9番で起用される可能性が高いが、篠塚打撃コーチは「彼はどこの打順でもこなすことができる」と太鼓判。岸攻略だけでなく交流戦全般のカギを握る長野は「打順は全く意識していない。チームが勝つためにやります」と言葉に力を込めた。

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2010年5月11日のニュース