新ウインターリーグとしてオーストラリア浮上

[ 2010年5月11日 06:00 ]

 プロ野球の実行委員会が10日、東京・内幸町のコミッショナー事務局で開かれ、今年新たに発足するプロリーグ「オーストラリア野球リーグ(ABL)」から日本野球機構(NPB)へ選手派遣要請があったことが報告された。

 ABLは、21日に関係者が来日して都内で説明会を予定。各球団は新たなウインターリーグとして興味を示した。

 ABLはオーストラリア野球連盟(ABF)と大リーグ機構(MLB)が出資し、国内6都市にチームを配して今年11月から来年2月まで14週間でレギュラーシーズン40試合、ポストシーズンゲーム9試合を予定。米マイナーの選手も多数参加するという。選手の受け入れに当たっての費用負担など好条件も示されており、ある球団代表は「環境がいいし、レベルが一定であるならウインターリーグとして派遣できる」と前向きな姿勢を示した。

 かつては若手が飛躍へのステップとしたハワイのウインターリーグも現在は廃止。新たな若手の育成の場としてABLが注目を集めそうだ。

 ◆その他の審議・決議事項 (1)来年のオールスター2試合(ナゴヤドーム、千葉マリン)とフレッシュオールスターは7月21~24日に開催(2)第1クールを終えて目標の3時間以内(9回終了試合)を達成できていない試合時間短縮についてセ、パ両リーグで具体案を検討(3)11月のMLB選抜と日本代表の強化試合は開催できるかを含め総合的に検討することを確認(4)10月のフェニックスリーグは従来の1チーム14試合から18試合に増やすこと(日程は5日間延長)を承認(5)ファーム新人選手制度委員会でイースタン7球団、ウエスタン5球団による試合数の格差是正の対策を講じることを確認。

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2010年5月11日のニュース