下位打線で勝った…西武、1日で首位返り咲き

[ 2010年5月9日 18:13 ]

 【西武4―1ソフトバンク】西武が1日で首位の座に返り咲いた。安定した投球だった帆足の好投ももちろんだが、「下位打線で勝った試合。よく機能した」と渡辺監督。強力なクリーンアップトリオがわずか1安打に終わった中で、下位のつながりが目立った。

 ブラウンが開幕から初めて出場メンバーを外れた。高山を5番に上げ、7番に阿部、9番に大崎を据えた。これが動きだしたのが同点の五回。1死から阿部、細川の連打で一、三塁とし、大崎の左前打で勝ち越した。相手が左投手にもかかわらず先発したことで「すごくうれしくて、監督を裏切らないようにプレーしよう」と大崎。期待に応えた。
 六回は2死一、二塁から阿部が移籍後初打点となる貴重な2点二塁打。出場機会の少ない中で結果を出し「初めて貢献できた」と気持ちよさそうに汗をぬぐった。
 打席で迷いの見えるブラウンに休息を与え、組み替えた打線が不在の穴を埋めたことは大きい。上位3強はまだ混戦ながら首位で交流戦を迎える。指揮官は「無難にスタートを切ってくれた」とこれまでの戦い方に力強くうなずいた。

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2010年5月9日のニュース