デントナ15試合ぶり一発!ヤクルト7連敗阻止

[ 2010年5月9日 19:03 ]

 【ヤクルト9―0中日】不調時には踏み込めなかった、内角球の直後の外角球だった。ヤクルトが一回に1点を先制し、なお1死一塁。デントナはこれを右翼に15試合ぶりの本塁打にし「何週間ぶりかのいいアプローチだった」。気迫がこもった一打に声を弾ませた。

 さらに25打席無安打だった次のガイエルが低い弾道で連続本塁打。「入れと祈った。フェンス直撃だったら泣いていたかも」と切実に話した。
 球団には新外国人野手獲得の動きが表面化した。不振の2人が穏やかであったはずがない。計5打点で7連敗阻止の原動力となった、久々の活躍と振り返る言葉の裏には危機感もうかがえた。
 一方、2試合連続で負けていた村中も好投した。交流戦は先発が少なくて済む。生き残りもちらつき始めるだけに、序盤で受けた大量援護にも「1アウトずつという気持ちで、最後まで気持ちは切らさなかった」。こちらも精神面を強調した。
 投打で主力にこれまで希薄だった、居場所を失うかもしれないという意識が見えた。低迷打破へのヒントが詰まった勝ち方に、高田監督は「やっとだね」と安堵感を漂わせた。

続きを表示

2010年5月9日のニュース