高橋尚 ジャイアンツから3勝目「9球に意味がある」

[ 2010年5月9日 08:16 ]

 メッツの高橋尚成投手は8日ニューヨークでのジャイアンツ戦で4―4の延長11回に6番手で登板し、1回を無安打2三振で無得点に抑えた。その裏にチームが5―4でサヨナラ勝ちして勝利投手となり、今季3勝目(1敗)を挙げた。

 救援陣の乱れで試合がもつれた延長11回、高橋が1回を三者凡退で抑えた。「(攻めの)リズムをつくれた」と自賛する好投に打線が応え、直後の攻撃でサヨナラ本塁打。うれしい3勝目を手にした。

 10回になった時点で、11回からの登板を伝えられていた。6番打者からの打線は右打者が並んでいたが、高橋は「(右打者への)攻めは分かっている」。先頭のウリベは追い込んでからのシンカーを外角に落として空振り三振に仕留め、次打者は2球で二直。最後は外角に狙い澄ました変化球を続けて2個目の空振り三振を奪った。

 1回に要した球数は9球。難なくストライクを取り、制球がよかった。「9球で1イニングを終われたことに意味がある」と胸を張る高橋を、マニエル監督は「いいパズルのピースだ」と評した。マイナー契約からはい上がった左腕は、いまやチームに欠かせない戦力となっている。

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2010年5月9日のニュース