高橋、苦悩吹き飛ばす一発「これから大爆発…」

[ 2010年5月9日 18:11 ]

 【日本ハム7―3楽天】これまでの苦悩を吹き飛ばす、豪快な一発だった。日本ハムの高橋が3―3の七回、楽天・田中の甘い速球を左中間へ。これが今季2号の満塁弾となった。「スライダーが頭にあったけど、うまく対応できた」。全員から握手を求められたヒーローは、笑顔で3年ぶりの感触に浸った。

 昨季は「つなぐ4番」としてリーグ優勝の原動力となったが、今季は開幕から調子が上がらず、特に好機で一本が出なかった。次第に痛々しいほど自分を追い詰めるようになり、4月15、16日、ついに急性胃腸炎で2試合を欠場。「気持ちを切り替えようと思っても、目の前の結果にふさぎ込んでしまう。情けない自分が立ちはだかっていた」。86キロあった体重は80キロに落ち込み、4番も外されるようになった。
 復調気配にも「今もどん底の最中」と慎重だが、この日は田中から本塁打を含む3安打。もがき苦しんだ日々は糧となり、必ず今後に生きるはず。自身5本目の満塁弾に「これを、いいきっかけにしなくちゃいけない。これから大爆発できるように頑張る」。完全復活し、4番の座を取り戻すことができるか。

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2010年5月9日のニュース