“ミスターメイ”だ！杉内、５月１３連勝！

＜ソ・西＞初回２死、ソロを放ったオーティズ（右）を笑顔で出迎える杉内

　【ソフトバンク３―１西武】なぜか５月は負けないのがソフトバンクの杉内だ。１、４回以外は得点圏に走者を背負う苦しいマウンドだったが、３回１死満塁を切り抜けるなど１失点でしのいでハーラートップの７勝目。しっかり白星を稼いだ。

　５月は０７年から１３連勝で「暖かい気候が関係しているのかも。自分では相性がいいと言い聞かせて投げている」。ミスターメイは笑みをこぼした。
　序盤で直球が走らないと感じると、チェンジアップ、スライダーを中心とした変化球主体の投球でかわした。この引き出しの多さが杉内の武器だ。さらに２回１死一、三塁で平尾の投ゴロに一度は併殺狙いの姿勢を見せながら、間に合わないと判断するや本塁へ送球して三塁走者を刺した。常に冷静な左腕は「きょうも何とか粘り強く投げられた」と胸を張った。
　この時期は開幕からの疲れが出始める時期。その中でつかんだ白星だけに価値がある。前日１安打敗戦のショックも吹き飛ばして、首位ロッテとの０・５ゲーム差をキープした秋山監督は「杉内は調子が悪くても何とかできるし、運も持っているね」と称賛した。

　▼ソフトバンク馬原（１２セーブ目でリーグトップタイ浮上）全部が全部、狙った通りに投げられないけど、何球に１球かはいい球がある。それを続けられるようにしたい。

　▼ソフトバンク多村（６回の６号ソロが通算１５０号）守備を認めてもらってプロ入りしたので、ここまで打てるとは思わなかった。