満塁男の本領発揮!ラミレス“お目覚め”1号

[ 2010年4月2日 06:00 ]

<横・巨>2回2死満塁、左越えに満塁本塁打を放ったラミレスはイニング交代で守備につく際、ファンからの声援にガッツポーズで応える

 【巨人12―2横浜】巨人・ラミレスがメモリアル弾で復調の兆しを見せた。2点リードの2回2死満塁から逆風を切り裂いて、左翼席へ今季1号グランドスラム。ローズ(元オリックス)、ウッズ(元中日)らの8本を抜いて歴代外国人単独トップの9本目の満塁弾に「完ぺきな当たり。記録を残せて良かった」と納得の表情。劇砲はメジャー時代の12本も含めて、日米通算300号の節目の1本でもあった。

 08年に巨人移籍以降、満塁の場面では実に15打数12安打、打率8割と驚異的な数字を誇る。投手にとって満塁の場面は四球が許されない。打者は打つゾーンを絞りやすいとはいえ「良いスイングを心がけているのは一緒だけど、自分の中で(満塁は)何か感覚が違うんだよね」と分析する。極限まで研ぎ澄まされた集中力とミスショットしない高い技術。カウント1ストライクからランドルフの内角143キロ直球を迷うことなく振り切った結果は必然だった。
 開幕前は「日本に来てから頭と体の状態が一番いい」と語っていたが、シーズンに入ると力みが目立ち、5試合で打率2割。外に逃げる変化球を追っかける強引なスイングが目立ち、フリー打撃では体が開くのを抑えて中堅から逆方向に強い打球を打つ姿があった。
 試合の大勢を決める一発で右手を突き上げる新パフォーマンス「喜んで!」も初披露。「勝ちにつながるのでこういったことを続けていきたい」。主砲は自信を取り戻した一発にご満悦だった。

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2010年4月2日のニュース