横浜・石井←→ハム・江尻　トレード正式発表

交換トレードが決まった日本ハム・江尻（左）と横浜・石井

　横浜・石井裕也投手（２８）と日本ハム・江尻慎太郎投手（３２）の交換トレードが１日、両球団から発表された。

　右の救援陣のコマ不足に悩んでいた横浜と、左の中継ぎを補強したい日本ハムとの思惑が一致。江尻は昨季自己最多４５試合に登板してリーグＶに貢献。ロングリリーフができる右腕に白羽の矢を立てた横浜・佐藤球団常務は「昨年と同じ失敗は繰り返せない。早めに補強を行って、中継ぎを厚くしたかった」と説明した。
　一方の石井はこの日、荷物整理で横浜スタジアムを訪れて試合前にナインにあいさつ。尾花監督から「頑張れ」と激励された左腕は「日本ハムは左が少ないようなのでチャンス。新天地で気持ちも変わるし、ファイターズの一員として頑張りたい」と抱負を口にした。なお、江尻の入団会見は、３日に行われる。

　＜左の中継ぎは１人だけ…＞日本ハムは石井を貴重な左のセットアッパーとして期待する。現在１軍で計算できる中継ぎ左腕は宮西だけ。昨季４６試合の林は春季キャンプで先発転向を目指したが、現在は再度中継ぎに配置転換となって２軍調整中だ。電撃トレードに梨田監督は「きょうは４月１日だからエープリルフールじゃないの」ととぼけたが、山田ＧＭは「ウチは左の中継ぎが足りなかった。お互いに活躍してほしい」と期待した。なお、２日は江尻が札幌ドームで“サヨナラ会見”を行う。