昨季覇者の面影なし…堅守乱れハム5連敗

[ 2010年4月2日 22:55 ]

 【日本ハム4―6西武】自慢の堅守は、どこへ行ったのだろう。守り勝つ野球を掲げ、昨季のパ・リーグを制した面影は、どこにもない。日本ハムが1分けを挟んで5連敗。連覇どころか、最下位をひた走る。「タイムリーエラーが多い。悪循環になっている」。救いようのない敗戦に梨田監督の声は暗かった。

 七回に追い付き、4―4で迎えた八回の守り。1死二、三塁から片岡の打球は力のない一ゴロだった。客席の誰もが、三塁走者の本塁アウトを考えたに違いない。だが、事態はそうはならなかった。高橋がまさかの悪送球。捕手の後方をボールが転々とする間に2人がかえり、致命的な勝ち越し点を与えてしまった。
 予兆はあった。3―2とした直後の六回だ。本塁打で同点とされ、なお1死満塁。二ゴロを田中がつかみ損ねて1死も取れず、4点目を与えた。併殺ならば同点止まりで済んだ場面。「焦ったというより技術的な問題」と自分を責めた田中は「連鎖反応じゃないけど、らしくない試合が続いている。もう一度、基本に戻るしかない」。引き締めた口元が、深刻なチーム状況を連想させた。

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2010年4月2日のニュース