祈るしかない…“衝撃”の巨人ナイン逆転勝ちにも沈痛

[ 2010年4月2日 22:32 ]

くも膜下出血…木村拓也コーチ、ノック中に倒れる

 巨人の木村拓也内野守備走塁コーチ(37)が2日の広島1回戦(マツダ)の試合前のノック中に倒れた。応急処置後に救急車で広島市内の病院に運ばれ、くも膜下出血と診断された。巨人は試合には勝ったものの、チームには衝撃が広がった。
 異変に最初に気付き、ベンチに声を掛けた鶴岡は「とっさのことだったので…。無事を祈るだけです」と信じられない様子。練習開始前に木村拓コーチと談笑していた吉村野手総合コーチは「変わった様子はなかった。早く元気に戻ってくるのを待っている」と話した。
 試合開始前に、選手たちは一度ベンチ裏に引き揚げた。原監督は「全員で集まって、手をつなぎ合って祈った。輪がとけた瞬間に、試合に集中したが…。もうわれわれは祈るしかない」と話す。
 試合は5―4で逆転勝ちしたが、木村拓コーチの話になると、選手たちは一様に沈痛な表情に。阿部主将は「悲しいし、言葉が出ない。元気で帰ってくることを祈って待っている」。クルーンは「試合をしている場合じゃないかもしれないが、プロとしてやっている以上、何としても勝ちたいと思ったし、木村コーチのために一生懸命やった」と回復を願っていた。

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2010年4月2日のニュース