指揮官指名!最下位ハムの“起爆剤”は中田

[ 2010年4月2日 06:00 ]

 1勝6敗1分けと開幕ダッシュに失敗して最下位に沈む日本ハム・梨田監督が、起爆剤として中田を指名した。東京から札幌への移動日となった1日、羽田空港で指揮官は「中田は右投手の方が(打撃の際にボールまでの)距離が取れているような気がする。起用法も左投手と限定せずに使っていきたい」とした。

 自身初の開幕スタメンを果たした中田は、ここまで一発こそないが打率・267と及第点の内容だ。8試合中5試合がスタメン出場だが、そのうち4試合は相手先発が左腕。右投手が先発の場合は代打要員としてスタンバイしていた。しかし、そんな少ない対戦の中でも右投手相手に今季は4打数2安打、打率・500と苦にしていない。
 3月30日のオリックス戦(東京ドーム)では昨季10勝右腕の岸田から中前打、左前打とプロ入り初のマルチ安打を記録。右投手相手の起用方針を聞いた中田も「左右は関係ない。(左投手よりも)右投手のスライダーの方が見えている気がする。三振するにもみんなにオーッ、と思わせるようにしたい」と意気込んだ。
 「視野を広くさせるためにも少しずつ経験していかないとね」と指揮官。早速、2日の西武戦(札幌ドーム)は昨季沢村賞右腕の涌井と難敵だが、こんなときこそ流れを変える一発が欲しい。今は3年目の大砲候補の可能性にかけるしかない。

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2010年4月2日のニュース