試合前のスタジアム騒然…ファンもショック

[ 2010年4月2日 21:26 ]

くも膜下出血…木村拓也コーチ、ノック中に倒れる

 試合開始直前のマツダスタジアムで起こった突然の出来事に、球場内は一時騒然となった。練習中に本塁付近で巨人の木村拓也コーチが崩れるように倒れ込むと、異常を察した巨人の選手らが一斉にベンチを飛び出した。
 現役時代に木村拓コーチが所属していたこともある広島の選手、トレーナーもすぐにグラウンドへ向かい、同コーチには自動体外式除細動器(AED)などによる応急処置が施された。担架に乗せられる際には、関係者らが周囲からタオルを持って取り囲み、事態の深刻さをうかがわせた。
 広島ファンの会社員竹森隆さん(45)=広島県呉市=は「球場内が急にざわついたのでグラウンドを見たら、ぴくりとも身動きしていなかった。ものすごくショック。早く元気になってほしい」と心配そうに話した。巨人ファンの大学生浦川勇人さん(20)=福岡県飯塚市=も「コーチになって、若手をどんどん育ててほしいと思っていた。ひどくないと良いが…」と気遣った。
 一方、木村拓コーチが運ばれた広島大病院には、親族とみられる人たちが続々と駆け付け、こわばった表情で足早に中へ。巨人の球団関係者は「くも膜下出血で搬送された。今はそれ以上言えない」と言葉少なだった。

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2010年4月2日のニュース