イチロー、敗戦は振り返らず

[ 2009年9月10日 17:16 ]

エンゼルス戦の9回に三塁ゴロに倒れ、ベンチへ引き揚げるマリナーズのイチロー

一歩前進…イチロー9年連続200安打にあと4

 【マリナーズ3―6エンゼルス】1安打を加えて200安打まであと4本とした。だが試合には敗れ、クラブハウスが報道陣に開放される前に球場を離れたイチローがプレーを振り返ることはなかった。マリナーズのワカマツ監督は「この試合で良かった点を挙げるならイチローの素晴らしい守備だ。誰よりも球場を知っている」と敗戦の中にプラス材料を探して言った。
 1回1死一、二塁で右翼フェンス直撃の当たり。イチローがいったん捕球のしぐさを見せたことで二塁走者が進塁をためらう。クッションボール処理も完ぺきで、この場面は失点を防いだ。結局後続に打たれ失点したが、右翼から中堅にかけ高いフェンスがそびえるエンゼルスの本拠地球場の特性を生かした好守だった。
 打撃では3回の右前打こそあったが、5打数1安打。6日のアスレチックス戦からこの日の第1打席までの9打数連続無安打は今季最長だった。記録達成を目前に重圧を感じているのか。ワカマツ監督は「イチローが2、3本ヒットを打たないことを騒ぐが、今日だって1本打っているだろう」とまるで心配する様子はない。(共同)

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2009年9月10日のニュース