末永逆転3ラン!広島土壇場9回デッカイ仕事!

[ 2009年9月10日 21:30 ]

9回、広島1死一、二塁、右越えに逆転3ランを放つ末永

 【広島3―2ヤクルト】広島が土壇場での逆転勝ちで3連勝。0―2の9回、栗原の安打を足場に一、二塁とし、1死後に10年目の28歳、末永が劇的な3ランを放った。永川が3年連続の30セーブ目。ヤクルトは5連敗。先発の高木が7回無失点と好投したが、松岡が誤算だった。

 ≪「震えた」殊勲の背番号51≫土壇場で起死回生の一発が飛び出した。広島は0―2の9回に1死一、二塁と粘り、打席に末永。松岡のフォークボールを完ぺきにとらえた打球はぐんぐん伸び、右翼席に消えた。「打った時は震えた」。背番号51の3ランがチームを救った。
 打ったのはカウント0―2からの3球目。変化球が2球続いたことで、直球が頭にあった。末永は「真っすぐ一本に絞っていたけど、たまたま合った」と振り返る。狙いとは違う球が来ても、うまく拾える技術。内田打撃統括コーチは「ストレートでストライクを取りにいくのに、フォークを打った彼がすごい」と舌を巻いた。
 先発出場は6試合ぶり。「きょうは機会を与えようという気持ちになった」と言うブラウン監督の采配がはまった。日々の準備を怠らず、出れば結果を残す。こういう選手がいるチームは強い。
 阪神が敗れ、同率で4位に。3連勝で3位ヤクルトとの差を一気に詰め、1・5差とした。「ずっとあきらめない気持ちできたので、ここまでこれた」と末永。10年目の左打者が、広島の勢いを本物にした。

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2009年9月10日のニュース