阿部５戦連発“自分でも説明できない”大当たり

５回、２打席連続の本塁打を放った阿部（左から２人目）を迎える（右から）グライシンガー、ラミレス、亀井ら巨人ナイン

　【巨人１４―３横浜】巨人の阿部は絶好調の打撃に、ただただ驚くばかりだった。「自分でも何でか訳がわからないですよ」。打っている本人でも説明できないほどの大当たりで、連続試合本塁打を５に伸ばした。

　まずは３回の好機。藤江の高めに抜けてきた変化球をとらえた打球はバックスクリーンを直撃する２５号３ランとなった。続いて５回。「次から丁寧に打っていく」と大振りしないよう戒めて臨んだ。吉川の真ん中に入ってきた直球を逃さず、球場外へ飛ばす右越えの２６号ソロ。電光掲示で「推定１５０メートル」と表示される特大アーチとなった。
　阿部は２００４年４月に月間最多本塁打１６本のプロ野球タイ記録をマークしている。５戦連発はその月に６戦連続を記録して以来となった。９月の８試合で８本塁打。コースに逆らわずに球をとらえ、打球に角度をつける技術をベースとした打ちっぷりのよさは、まさに５年前の姿をほうふつとさせる。
　チームは２０安打１４点の圧勝で優勝マジックを１３に減らした。順調にマジックを減らし続けるチームの中心に、主将がいる。