松本“スクイズ失敗”で流れ変えられず…

[ 2009年9月10日 06:00 ]

<横・巨>4回2死、阿部が中越えソロを放つ

 【巨人3―5横浜】敗戦から20分後、巨人に朗報が届く。7回の打席で右手甲に死球を受けて交代した松本が、横浜市内の病院で検査を受けて打撲と診断された。シーズン終盤に向けて骨折で2番を欠くという非常事態は回避。だが敗因となったのも松本だった。

 1点を追う7回1死二塁。打者・松本の初球に二塁走者の鈴木はベンチの“奇襲サイン”に応えて三盗を決めた。さらに原監督は動く。カウントは打者有利な0―2。6回まで打線はソロ2発のみと淡泊な攻撃を繰り返していただけに“まずは同点”と考えた指揮官はスクイズのサインを出した。しかし、松本は低めのスライダーにファウル。「1点欲しい場面ではしっかりやらないと。成功していれば死球もなかった」。結果、直後の4球目に死球を受けて退場し、続く小笠原は最悪の二ゴロ併殺に倒れた。
 9月初黒星で連勝が5で止まった原監督は「あそこで(同点なら流れが)変わっていたかも」と渋い表情。中日も敗れて優勝マジックは14に減り、巨人にとっては大きな1敗ではない。ただ、今後に控えるCSなど短期決戦ではスクイズのサインが増えるだろう。その時に決められるか。この失敗を教訓にしたい。

 ≪阿部 スコアボード直撃破壊弾≫巨人・阿部の4戦連発の一撃はバックスクリーンを破壊する“驚弾”だった。4回、吉見のスライダーを叩いた打球はスコアボード上部を直撃。推定飛距離150メートルの特大弾が当たった影響で、一時映像が正常に映し出されない事態になった。「バックスクリーン壊しちゃいました。150メートル?人生で一番飛んだんじゃないか」。3月にジャイアンツ球場のスコアボードを破壊した過去を持つ主将も、この日の一発には驚いていた。

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2009年9月10日のニュース