序盤バタバタも…自信深めた松坂

[ 2009年9月10日 12:41 ]

レッドソックス傘下のマイナー、1Aセーラムのウィンストンセーラム戦に先発し6回2/3を3安打1失点、笑顔で降板する松坂

松坂1Aで調整登板、6回2/3を1失点

 松坂が奪った7三振はすべて3回以降。大事なのはイメージだった。順調なら、この日はメジャーで投げていた。それがマイナーの1Aでは、さすがに気持ちが乗らない。「緊張感を持って投げようと思ったが、バッターに合わせてしまった」。1回は1死一、三塁から右前打を許し、あっさり1点を失った。2回も内野安打され、すぐに盗塁を許すなど落ち着かなかった。
 ベンチに戻り、思わずコーチに言った。「もっと力んで投げたいんだけど、できない」。すると、コーチは答えた。「ここはマイナーの球場じゃない。フェンウェイ(パーク)だ」。自分を奮い立たせるため、メジャーの本拠地球場をイメージすると効果は抜群。それまで当てられていたカットボール、スライダーの切れ味が増し、途端に空振りが増えた。
 首脳陣の判断で追加された4試合目のマイナー登板は89球で7回2死を取った。「ピッチング練習の80球と試合で投げる80球は違う。戦う準備はできていたが、自分の中で安心感が強くなった」。次こそは本当のメジャーのマウンドへ。復帰に向け、自信を深めた様子だった。(共同)

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2009年9月10日のニュース