巨人連勝止まった!ミスミス首位陥落

[ 2008年9月26日 06:00 ]

<広・巨>7回、満塁、打者・アレックスの時暴投で三塁走者・梵の生還を許しガックリの越智(右)

 【巨人4-5広島】最後はクリーンアップが3者凡退。9月10日の中日戦(ナゴヤドーム)以来の黒星で、巨人の連勝は12で止まった。試合直後、原監督は監督室で汗びっしょりのアンダーシャツを着替えた。最大13差からの快進撃で阪神と首位タイに並んだが痛恨の1敗で2位転落。グラウンドを出る際はオフに取り壊される広島市民球場に感謝を込めて深々と一礼した指揮官は、気持ちを切り替えるように言った。

 「こういう試合になったのは何か原因はあるが、振り返るより、次につなげるという形にする」

 2つのミスが響いた。4―4で迎えた7回の守備だ。1死一塁から東出の遊撃への難しいバウンドのゴロに19歳の坂本は積極的に前に出るも捕球できず(記録は失策)。その後、1死満塁から2番手で登場した越智がアレックスにカウント2―2から投じたフォークが暴投となり決勝点を献上した。チームトップの65試合目の登板だった右腕は「力んだ?分からないです。指に引っ掛かりました」と肩を落とした。

 これで27日の阪神との直接対決は絶対に負けられなくなった。大一番を前に13連勝で弾みをつけることはできなかったが、当日は先発要員の久保、東野らを中継ぎ待機させ、総動員で白星をもぎ取る構えだ。4番・ラミレスは「阪神戦に勝つ準備をするだけ」と目をギラつかせた。大逆転のミラクルVへ、ナインの気持ちは切れていない。

 ≪小笠原先制弾も≫小笠原が初回1死二塁から右翼席上段へ33号2ランを放った。「(連勝は)続いている時もあれば止まる時もある。切り替えて集中してやるだけ」。6回には阿部の22号ソロで一時は同点にするなど粘りは見せた。篠塚打撃コーチは「打線はいい形で点を取ってくれた。気持ちを切り替えるのにはちょうどいいと思う」と、阪神との大一番に目を向けた。

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2008年9月26日のニュース