「兄貴のような存在」の渡辺監督

[ 2008年9月26日 21:12 ]

リーグ優勝を決め、涙ぐむ西武・渡辺監督

 評論家の順位予想は、ほとんどがBクラス。そんな周囲の声をあざ笑うかのように、監督就任1年目で見事リーグ優勝を果たした。

 「潜在能力はうちがナンバーワン。おれたちが荒波になろう」。開幕直前のミーティングで選手を鼓舞した。12球団最年少43歳の指揮官は選手をニックネームで呼び「彼女はどう?」などと気軽に声をかける。選手からは「兄貴のような存在」と慕われている。
 現役時代、大舞台でも物おじしない態度に「新人類」と呼ばれ「何事も格好良く、さらっと」を信条にしていた。だが一方では、友達の酒屋がつぶれそうだと聞くと休みを利用して車で団地を巡り営業を手伝うなど、人情味にもあふれていた。女性の人気も抜群で、寮生活中にはファンに下着を全部盗まれたことがあったという。

 人の機微をつかむのが巧みだ。2軍監督時代、仙台での楽天3連戦で2試合連続して大敗を喫した時のこと。帰りのバスで元気のないナインを見て「きょうは門限なし。朝まで飲んで来い。宿舎に帰ったら罰金だぞ」。大歓声が起こり、翌日の試合は2けた得点の快勝だった。

 悩みは「1軍監督に就任して初めてなった」という肩凝り。誕生日に夫人と2人の娘から贈られたマッサージチェアは欠かせない。小学6年の次女は野球を熱心に見るようになり、采配について質問してくる。「うちには一番厳しい評論家がいるんだよ」。弱り切った表情が印象的だった。群馬県出身。

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