男子66キロ級で丸山城志郎が初優勝 講道館杯第1日

[ 2013年11月9日 19:05 ]

男子66キロ級決勝 宮崎廉(下)を破って優勝した丸山城志郎

 来年の世界選手権代表1次選考会となる柔道の講道館杯全日本体重別選手権第1日は9日、千葉ポートアリーナで男女計7階級が行われ、男子66キロ級決勝で20歳の丸山城志郎(天理大)が宮崎廉(桐蔭横浜大)に大外刈りで一本勝ちし、初優勝した。ロンドン五輪60キロ級銀メダルで階級を上げた平岡拓晃(了徳寺学園職)は初戦の2回戦で敗退した。

 男子81キロ級は20歳の永瀬貴規(筑波大)がロンドン五輪代表の中井貴裕(パーク24)に優勢勝ちして初優勝した。60キロ級は木戸慎二(パーク24)が2連覇し、73キロ級は太田慶一(了徳寺学園職)が初制覇した。

 女子78キロ超級は17歳の大器、朝比奈沙羅(東京・渋谷教育渋谷高)が決勝で市橋寿々華(大阪府警)に優勢勝ちし、初めて制した。78キロ級で昨年準優勝の岡村智美(コマツ)は決勝で浜未悠(東京・淑徳高)に一本勝ちし、70キロ級のヌンイラ華蓮(環太平洋大)とともに初優勝した。 

 ▼井上康生・日本男子監督の話 多くの若手が活躍してくれた。来年というよりも3年後、さらにその先に向けて明るい兆しが見えてきた。66キロ級の丸山は以前からタレント性のある選手だった。ここで一つ開花した。

 ▼丸山城志郎の話 (天理大の不祥事で)1カ月半も練習できない時期があり、不安だらけだった。部員全員で毎日のように今後のことを話し合ってきた。原点に戻ってスタートしたい。

 ▼太田慶一の話 上位に進んだ選手と実力で比べたら、自分の方が劣っている。悔いの残らない試合をしようと思い、全力で闘い切った。 

 ▼永瀬貴規の話 大きい大会で優勝できて自信になる。日本の81キロ級は世界で勝てないといわれているから、自分が活躍すればいいアピールになる。相手をずらして大技に持っていく自分の足技を見てほしい。

 ▼岡村智美の話 泥臭くてもいいから一戦一戦に集中して勝ちにいった。周囲の支えでここまで来られた。また世界で闘える選手になりたい。

 ▼ヌンイラ華蓮の話 (決勝で決めた)小内刈りなんて練習でもやったことがなくて初めてだった。勝ちたくて仕方がなく、足が前に出たのが良かった。先生方や部員に感謝の気持ちでいっぱい。

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2013年11月9日のニュース