大山“ご利益”首位!神社お参りで首痛治った

[ 2013年11月9日 06:00 ]

18番、ティーショットを放つ大山志保

USLPGAツアー スポニチ主催2013ミズノクラシック~伊勢志摩~第1日

(11月8日 三重県志摩市 近鉄賢島カンツリークラブ=6506ヤード、パー72)
 06年の賞金女王・大山志保(36=大和ハウス工業)が6バーディー、2ボギーの68をマークし、4アンダーで単独首位に立った。前日7日に首を痛め、出場さえ危ぶまれていたが、治療と神頼みも効いて奇跡的に回復。無欲のゴルフで好発進につなげた。4バーディー、1ボギーの69で回った中村香織(27=フリー)ら9人が1打差の2位に並んだ。

 予想もしなかった好スコアに頬が緩んだ。68でホールアウトした大山は「首は奇跡的に治った。キャディーと“スコアより回れるだけでラッキーだね”と話していた」と笑みを見せた。5番からは3連続バーディー。後半2ボギーを叩いたが、16番で3メートルを沈めて単独首位で終えた。

 前日、寝違いで首を痛めた。練習場で球を打とうとしたが、首の左側に激痛が走りバックスイングを上げられなかった。5球で断念。練習ラウンドも取りやめマッサージとハリ治療を受けた。その時点で出場は難しいだろうと考えていた。

 午後、先輩の不動と鳥羽市内にある神明(しんめい)神社に参拝した。参道にある社「石神さん」には女神がまつられ「女性の願いなら一つは必ずかなえてくれる」という言い伝えがあり、古くから地元の海女さんもお参りしていた。それを知っていた大山は「痛みがなくなりプレーできますように」と祈り、さい銭も「イケイケ、ゴーゴーの550円」を投げ入れた。するとどうだ。治療の効果に加え石神さんのご利益があったのか、一夜明けて痛みは消えた。

 09年米ツアーに参戦しながら左肘の負傷で撤退を余儀なくされただけにこの大会には思い入れがある。「憧れの大会。ケガをしなければずっと米ツアーで戦っていたはずだし、自分のレベルがどのくらいか測る上でも出たかった」。この日は米ツアーでも戦ったラングと同組。以前はティーショットで大きく引き離されたが、その差は縮まっていた。米ツアー再挑戦は「36歳だし、ケガが多いので」と否定したものの、進化を実感した。

 目標は今季優勝者と賞金ランク25位以内が出場できる地元宮崎開催のツアー選手権リコーカップ(28日開幕)。今季は腸腰筋肉離れで約2カ月離脱しながら同25位と健闘している。「コンディションが悪い中でも優勝争いできている。あとは1番(優勝)」と大山。11年マスターズGC以来の優勝は確実に近づいている。

 ▽神明神社 三重県鳥羽市にある神社。25柱の神がまつられている。その中の一つ、通称「石神さん」に神武天皇の母・玉依姫命(たまよりひめのみこと)がまつられている。鳥羽の海女たちが古くからひそかにお参りを続けていたが、現在では全国から参拝客が訪れている。

 ▼2位・申ジエ 横峯プロと(同組で)プレーできて楽しかった。風が強めでややミスがあったが、パッティングが非常に良かった。(5バーディー、2ボギー)

 ▼36位・有村智恵 バーディーを取ることもできたが、ボギーも多かった。良い時と悪い時の差が差が激しい一日でした。(14番ではダブルボギー)

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2013年11月9日のニュース